祭などイベントで発生するゴミ問題を地域通貨で解決

祭などイベントで発生するゴミ問題を地域通貨で解決

「ワールドカップ後の渋谷はゴミが散乱している」

「墨田川の花火大会の後は浅草がゴミだらけ」

このようなニュースを目にしたことはありませんか?たとえば、サッカー会場などで「試合終了後に日本人サポーターがゴミ拾いをしている」ことが度々報道されますが、残念ながら日本人が皆そのような行動をするわけではありません。

 

しかし、ゴミ問題は社会問題といっても良く、自治体も対応に苦慮しています。そんなとき、実は地域通貨でこの問題は解決できるのです。今回は、そんな「ゴミ問題と地域通貨」をテーマに解説していきます。

 

 

自治体が頭を悩ませるゴミ問題

自治体はゴミ問題に頭を悩ませています。たとえば、「灘のけんか祭り」で知られる秋季例大祭では、近年ごみ処理費用が運営経費全体の約2割にものぼります。また、秋季例大祭に限らず、その祭りで出たごみは地域の人の協力と、その祭りの運営費から捻出し処理しているのです。

 

このような「ゴミ拾いの費用負担」が影響して、お祭りやイベントが開催できずに、残念ながら終了した祭りやイベントもあるほどです。

 

渋谷のハロウィンもボランティアでゴミ拾いをしていますが、当然ながら無償です。しかし、よく考えると、自主的なゴミを拾いが無償であるのも理不尽な話です。もちろん、本人たちの意志ではありますが、この状態が続くと、どんどんボランティアは減っていくことでしょう。

 

 

地域通貨を活用してゴミ問題を解決するとは?

さて、次に地域通貨でゴミ問題を解決するとは?というテーマについて解説していきます。

結論からいうと、例えば、地域通貨を自治体で導入し、ゴミ拾いという行為に対して地域通貨を支払うことによって、自主的にゴミ拾いをしたり、ゴミをなくすアイデアがどんどん出たりするようになるでしょう。

 

ゴミ拾いという行為に対し、地域通貨が支払える事例

地域通貨とは、法定通貨とは別で、地域内で使える通貨のことです。

ゴミ拾いという行為に対し、地域通貨が支払える事例として、「アトム通貨」という地域通貨があります。アトム通貨は12年目を迎えるほど継続した通貨であり、高田馬場の早稲田地域で誕生しました。アトム通貨は鉄腕アトムをモチーフにしており、10馬力・50馬力・100馬力・500馬力という4種の実物紙幣があります。

 

馬力はそのまま円に換算されるので、500馬力は500円ということです。「アトム通貨加盟店」であれば、アトム通貨でモノを買ったり、サービスを受けることができたりします。そんなアトム通貨ですが、誕生した理由は以下のような点が挙げられます。

  • 地域コミュニティの再構築
  • 商店街の活性化
  • ボランティアの推進
  • 観光復興

アトム通貨は、実際に地域のゴミ拾いイベントを、お礼としてアトム通貨を配布するという仕組みで行ったこともあります。参加者はアトム通貨をもらうことで地域貢献もでき、さらにそのアトム通貨で地域の店でご飯を食べたり、モノを買ったりできるというわけです。

 

地域通貨がゴミ問題を解決する?

アトム通貨のようにゴミ拾い参加者へのお礼とすることで、ボランティアをたくさん集めることができます。無償でボランティアを大勢集め続けるのは難しく、かといって税金である日本円を使えば「バイト」になってしまいます。

 

そこで、たとえアトム通貨でいう1000馬力(≒1000円)だとしても報酬があれば、より積極的に地域貢献に参加できるというわけです。仮に、3時間で1000馬力だと、時給換算で約333円です。非常に安価ではありますが、地域貢献できるという点でボランティアの心を動かすでしょう。

 

さらに、そのアトム通貨は限定された地域でしか利用できないため、「ボランティアをした後はアトム通貨を使って○○でご飯を食べる」など、その地域の常連さんができるかもしれません。そうすれば、その地域も潤う上に、「またその地域でゴミ拾いをしたいな」という想いが強くなり、良いスパイラルになります。

 

 

PEACE COINでボランティアを育て、ゴミ問題を解決

このように、地域のごみ問題を解決するには、積極的にボランティアしたいと思う仕組みづくりが大切です。

 

PEACE COINがゴミ問題を解決するのに適している、もっと言うとボランティアが楽しく活動できるのに適しています。PEACE COINとは、「まだ評価されていない価値」を可視化する暗号通貨です。PEACE COINはブロックチェーンで管理されており、使えば使うほど通貨は増えていくという仕組みです。イメージは「Amazonで買い物する度に、どんどんAmazonポイントが貯まる」というようなイメージです。

 

PEACE COINの特徴として、「その地域にローカライズできる」という点が挙げられます。

たとえば、PEACE COINを埼玉で発行するなら「埼玉コイン」のような名称になり、その地域に合わせて増減率を設定して埼玉のみで使える仕組みにします。ただ、埼玉コインを千葉で使いたい場合は、まず埼玉コインをPEACE COINに換えて、改めて「千葉コイン(仮称)」を買うことで、千葉で利用可能というわけです。

 

つまり、以下が可能ということです。

  • 埼玉の行政が主催するボランティアに参加して埼玉コインをもらう
  • 今度は千葉でボランティアを募集している
  • 埼玉コインを千葉コインに換え、千葉でボランティアをして千葉コインをもらう
  • 貯まった千葉コインで千葉のモノを買ったり、ごはんを食べたりして帰る

要は、ローカライズして色々な地域で使えることで、渋谷で・・・埼玉で・・・浅草で・・・と色々な地域でボランティアを集めることができるというわけです。

 

 

まとめ

たとえば、祭りやイベントのときにゴミ箱を増設したり、注意書きを増やしたりという対策はできます。しかし、中々ゴミをゼロにすることは難しく、祭りやイベントの後にボランティアでゴミ拾いするのは仕方ないと言えるでしょう。そのボランティアが「楽しく」活動できるのが大切であり、それを実現するのは地域通貨というわけです。