働きがいのある仕事とは?シャドーワーク、アンペイドワークを価値付ける

働きがいのある仕事とは?シャドーワーク、アンペイドワークを価値付ける

「働き方改革」「ダイバーシティ」「コーポレートガバナンス」「就活スケジュールの撤廃」

最近ではこんな言葉をよく目にします。仕事の在り方や企業の在り方、就活や転職のルール変更など、「働く」ということに関して世の中の考え方が変わってきていると言えるでしょう。

 

今回は、そんな働くということに関するお話です。具体的には、「スポットライトが当たっていない仕事が評価されることで、皆が幸せにやりがいもって働ける」という思いが、絵空事ではなく現実のものになろうとしている、という点を解説します。

 

 

仕事とは何か?

就活や転職の面談でも良く聞かれますが、皆さんにとって「仕事」とは何でしょうか?

「生活費を稼ぐために仕方なく行っているもの」など、出来ればやりたくないことだけど、家族のため・・・生活のため・・・に行っているという人は多いと思います。もちろん、毎日が苦痛というわけではなく、楽しいことも嬉しいこともあると思います。しかし、大半はストレスを抱えて、やりたくない仕事をしている時間の方が多いでしょう。

 

 

世の中に必要な仕事とは?

仕事に関しては色々な考え方がありますが、価値化されていない仕事はたくさんあります。たとえば、家事や親御さんの介護、もしくは誰かの相談に乗ってあげて助言を与えること等です。これらは「誰か」にとってはなくてはならないものです。

 

ただ、このような仕事は世の中に必要な仕事ではありますが、無報酬で行われているのが現状です。家政婦や介護施設などのようにビジネス化されていない限りは、ボランティアで行われていることが多いでしょう。

 

 

シャドーワーク&アンペイドワーク

「シャドーワーク」「アンペイドワーク」の言葉の意味は、家事労働などのように、人間生活に不可欠なものでありながら対価が支払われない労働のことです。

 

シャドーワークとアンペイドワークはしばしば同じ意味として使われますが、厳密にいうと意味は異なります。アンペイドワークは「無償労働」という内容であり、シャドーワークは「生活する上で必要なものの賃金は発生しない労働」と言われています。

 

アンペイドワークの具体例は、前項で紹介した家事や、育児や高齢者(親など)の介護、地域のボランティア活動などが当たります。経済企画庁の試算では、たとえば育児を含めた家事は年間で410万円分の働きであるとしており、この労働は本来賃金が支払われるべき労働です。

 

しかし、育児をしている主婦が410万円の対価をもらっているわけではなく、無償(アンペイド)で労働していることになります。

 

シャドーワークは、たとえば仕事に行くための通勤時間などです。これらは生活する上では必要な労働ですが、この部分に関して賃金は発生していません。

 

仮に、これらの労働に対してお金を支払うとなると、政府が法定通貨“円”で支払うことになりますが、現実的には不可能です。そうなると、単純に行政からの補助が莫大になり、日本の財政は破綻してしまうからです。

 

 

アンペイドワークやシャドーワークへの価値付けは、SDGsの達成にも繋がる

アンペイドワークやシャドーワークに価値を付けたら、世の中はどのように変わるでしょうか。法定通貨では評価できないけれども、ある人にとってはものすごい価値のあることは多くあります。たとえば、恋愛相談をしたことで恋が成就したのであれば、その価値は計り知れません。

 

また、どうしても急用が出来て子供を預けなければいけないときに、近所の人が3時間だけでも子供を見てくれれば大助かりです。他にも、自分の技術を他人に教えることで、教えられた方が大きな恩恵を受けられます。実は、これは国際的に定めている目標にも通ずることです。

 

2015年の国連サミットで採択された2016年から2030年までの国際目標SDGs(持続可能な開発目標)でも「全ての人にディーセントワークの実現を」と掲げています。ここで言うディーセントワークとは「働きがいのある人間らしい仕事」という意味です。

 

つまり、世の中に「働きがいのある」仕事を創出することが重要であると言っているのです。それはアンペイドワークやシャドーワークに価値を付けることも施策の一つに挙げられるのではないでしょうか?たとえば、法定通貨では支払えない事でも、地域通貨などを作って評価し、支払うことはできます。そうするとそれは、立派な仕事となります。

 

それによってアンペイドワークが評価され対価を受け取ることができれば、SDGsで言っていることも実現できるでしょう。それが、「スポットライトが当たっていない仕事が評価されることで、皆が幸せにやりがいもって働ける」世の中になるということなのです。

 

 

まとめ

仕事の在り方、働き方はどんどん変わってきています。アンペイドワークやシャドーワークに地域通貨という手段で対価を発生させることで、「働きがいのある仕事」が創り出されるでしょう。「働きがいのある仕事」が世の中にたくさん創り出されれば、毎日ワクワクするような生活が送られるかもしれません。